動物の行動探る「バイオロギング」最前線 AI搭載の記録装置も

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小型記録装置を装着したウミネコ=名古屋大提供
小型記録装置を装着したウミネコ=名古屋大提供

 動物の体に小型機器を取り付け、行動を調べる「バイオロギング」という調査手法がある。最近はAI(人工知能)を搭載した記録装置の登場など、技術や独自のアイデアを生かした研究が生まれている。バイオロギングにまつわる最新の取り組みをのぞいてみた。【宮川佐知子/大阪科学環境部】 

エサ奪われ驚く仲間の姿も撮影

 青森県八戸市の蕪島(かぶしま)に生息するウミネコ。海上を飛行し、海に浮かぶ仲間のウミネコを見つけると勢いよく襲いかかり、くちばしで魚を奪い取った。わずか数秒の出来事だった。映像には襲われる直前の驚いたような仲間の姿も残されていた。

 これは名古屋大と大阪大の研究者らによるAI搭載の小型記録装置がとらえた「労働寄生」と呼ばれる行動の一部だ。腹部から撮影された映像は迫力があり、海上で虫を捕まえる姿など、これまで観察が難しかった行動も記録した。成果は10月、英科学誌「コミュニケーションズバイオロジー」(電子版)に掲載された。

 バイオロギングでは動物への負担を減らすため、機器の重さは体重の3~5%以内が目安とされる。海鳥のような小型動物ではバッテリーの重さが制限され、長時間の録画が難しかった。

 そこで研究チームはAIにより、…

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