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北九州の障害者施設でクラスター 入所者への対策の難しさ、改めて浮き彫りに

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北九州市小倉南区の重度心身障害者施設「やまびこ学園」での新型コロナウイルスの集団感染について説明する北九州市の担当者=北九州市役所で2020年12月8日午後6時3分、浅野翔太郎撮影
北九州市小倉南区の重度心身障害者施設「やまびこ学園」での新型コロナウイルスの集団感染について説明する北九州市の担当者=北九州市役所で2020年12月8日午後6時3分、浅野翔太郎撮影

 北九州市小倉南区の重度心身障害者施設「やまびこ学園」で12月初旬、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した。これまでに感染が判明したのは、入所者とスタッフ計約240人の約4割に当たる89人。マスク着用を嫌がったり大声を出したりする入所者も多く、障害者施設におけるコロナ対策の難しさが改めて浮き彫りになった。

 市などによると、施設には重度の知的障害や身体障害がある約90人が入所している。1階に入所する50代男性の感染が6日に判明したのを皮切りに、他の入所者やスタッフの陽性も相次ぎ判明。市は8日、最初の1人を含む計47人が感染していたと発表したが、その後も増え続け、これまでに、1階に入所する55人全員と、147人いるスタッフのうち34人に広がった。

 やまびこ学園を運営する社会福祉法人「杏和会」の長森健理事長は8日、文書で「特に1階病棟は常に見守りを必要とする、動く重症心身障害者であり、マスク着用や3密回避ができません。また、大声を出すなど、コロナ対策が自身でとれない状況であることが、多数の陽性者が発生した原因と考えています」とコメントした。

 施設…

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