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回想2020

国内初のコロナ「中華街の中国人」 根拠なきデマの恐怖 情報不足が臆測に拍車 /神奈川

新型コロナウイルスの影響で客が激減した横浜中華街=横浜市中区で2020年2月27日午後2時過ぎ、、丸山博撮影

 全世界を不安に陥れた新型コロナウイルスの国内初の感染者は、神奈川で確認された。厚生労働省が1月16日、中国・武漢市に渡航歴のある県内在住の30代男性が感染したと発表すると、未知のウイルスの上陸に日本中に緊張が走った。

 人々の関心が「どこの誰か」に集まるのは当然のことだ。しかし、同省は記者会見で男性の居住地や国籍、渡航理由などを明らかにしなかった。県庁で開かれた会見も同様だ。在住の市町村を尋ねる記者の質問に、県の職員は詳細な居住地が個人情報であるとしたうえで「感染のまん延防止に必要な情報ではない」と回答を拒んだ。

 情報が不足すると、臆測を呼ぶ。目に見えないウイルスへの恐怖が、臆測に拍車をかける。後にこの男性が中国人と判明すると、ツイッターなどのSNS(ネット交流サービス)で横浜中華街(横浜市中区)と結びつけて「中華街と中国人に接触しないよう気をつけよう」といった流言やデマが飛び交った。3月には中華街の5店舗に「中国人は出て行け」などと誹謗(ひぼう)中傷する封書が届いた。中華街から客はほとんどいなくなり、閉…

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