子育て支援策は「子どものため」 永田町の「多子礼賛」に違和感 国民・伊藤孝恵氏に聞く

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インタビューに答える国民民主党の伊藤孝恵参院議員=東京都千代田区の参院議員会館で2020年12月21日、滝川大貴撮影
インタビューに答える国民民主党の伊藤孝恵参院議員=東京都千代田区の参院議員会館で2020年12月21日、滝川大貴撮影

 18日の国民民主党の代表選で、「無投票で終わらせられない」と、当選1回生ながら玉木雄一郎代表(51)=衆院香川2区=に挑戦した伊藤孝恵氏(45)=参院愛知。代表選での論戦で、経済政策では玉木氏の考えを追認する場面が目立ったが、子育て政策では、玉木氏の主張する第3子以降に1000万円を給付する児童手当の拡充案に対しては色をなして反論した。「私は嫌だ」。感情的ともいえる言葉まで飛び出した。2児の子育てに奮闘中の政治家に、その思いを聞いた。【聞き手・堀和彦】

「政策決定する場にいるメンツ」を変えなければ

 永田町に来て初めて、政治家は政策の知識を深めるために毎朝8時から始まる部会を幾つも掛け持ちし、書類や書籍を読み込み、毎週徹夜して質問をつくり、平日夜は酒席に顔を出し、土日は朝から晩まで地元を回るという、まさに「24時間戦えますか」な職業だと知った。

 ふと思うことがある。この仕事は、子育てや介護の当事者にはできないようになっている。当事者の声を伝えたって、期数がものをいう「期数コンシャス(意識)な永田町」では、党執行部や政策の最終決定者になる程のベテランには、現場の悲痛な叫びに心震わせてくれる人は少ない。育児など、遠い過去の記憶になってしまっているからだ。そもそも、子どもはいるのに子育てはしたことがないと自慢気に語る人もいる。「男子厨房(ちゅうぼう)に入るべからず」時代の人たちも少なくない。政策を最終決定する場にいるメンツを変えなければ、政策の優先順位はきっと変わらないだろう。

玉木代表の「第3子1000万円」は受け入れがたい

 5歳と7歳を育てながら議員活動をしているが、永田町で議論される少子化対策については違和感を持っている。今、私たち子育て世代が求めているのは子育て支援であって、少子化対策ではない。どちらも同じに見えるかもしれないが、まったく違う性質のものだ。そ…

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