映画「鬼滅の刃」はなぜ興行収入新記録を樹立したのか ビジネス変える桁外れの力

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「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の一場面 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の一場面 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 アニメ映画「劇場版『鬼滅(きめつ)の刃(やいば)』無限列車編」の勢いが止まらない。興行収入は公開からわずか2カ月あまりで324億円に達し、日本の興収記録をあっさりと更新、どこまで記録を伸ばすか予想のつかないばく進ぶりだ。映画興行の常識を覆してコロナ下の落ち込みからの回復を後押しし、他業界にも波及している。一方で、「本当に映画界再生につながるのか」といった冷ややかな見方もある。【勝田友巳、屋代尚則】

ハリウッド大作軒並み延期の中「鬼滅」が唯一の注目作に

 10月16日の金曜日、「鬼滅の刃」は、全国の映画館の8割以上にあたる400館以上で一斉に上映を開始。シネコンの中には複数のスクリーンで1日40回以上上映するところもあり、待ちかねたファンが押しかけた。この日だけで12億円以上の興収を上げ、週末の3日間で46億円に到達するロケットスタート。公開2週目には史上最速で100億円を突破。快進撃がニュースとなって動員に結びついていった。

 大ヒットの要因の一つは、公開…

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