「嵐」はなぜ国民的アイドルになり、休止するのか ジャニーズに訪れた変革の時

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ジャニーズ事務所が入るビル
ジャニーズ事務所が入るビル

 ジャニーズ事務所所属の人気グループ「嵐」が31日、活動を休止する。解散ではないものの、20年以上、アイドルシーンの最前線を走り続けた5人組にとって大きな区切りとなる。その歩みを振り返りながら、「ポスト嵐」を展望する。

トップ男性アイドルグループの座を不動に

 「世界中に嵐を巻き起こす」。米国ハワイ沖のクルーズ船で、嵐の結成が発表されたのは1999年9月15日。メンバーは相葉雅紀さん(38)、松本潤さん(37)、二宮和也さん(37)、大野智さん(40)、桜井翔さん(38)の5人。同年11月3日にシングルCD「A・RA・SHI」をリリースし、デビューした。

 2000年4月の初コンサートを皮切りに、06年の初のアジアツアー、そして08年の初の5大ドームツアーなど着実にキャリアを重ね、09年にはベストアルバムがミリオンセラーに。10年のNHK紅白歌合戦では白組の司会を務めた。16年末に「SMAP」が解散した後は、名実ともに日本を代表するトップ男性アイドルグループの座を不動にした。

 「テレビのバラエティー番組などで、5人が交わす会話からは、やさしさやお互いの仲の良さが伝わってきます。きつい突っ込みをしなくても笑いが取れる。その様子を見ていると、こちらもほっこりした気持ちになり、癒やされます」。大衆芸能史とアイドル論を専門とする西条昇・江戸川大教授は話す。昭和の人気歌手、坂本九さんにも通じる、時に隣のお兄さんだったり、時に弟だったりする、親しみやすい存在であることが、嵐の人気の秘密にあるという。

 視聴者の年齢層が比較的高いゴールデンタイムの番組出演を通じ、従来のアイドル支持層である10代、20代の若年層にとどまらず、幅広い層からの支持を得ていることも特徴だ。ニホンモニター社が2日発表した「2020タレントCM起用社数ランキング」で、桜井さんを筆頭に嵐のメンバー5人が男性の1~5位を独…

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