釣り鐘作りの技がウイスキーに深み 富山で意外なマリアージュ生んだ着眼点

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世界初の鋳物製ウイスキー蒸留器を眺める若鶴酒造の稲垣貴彦取締役(左)、老子製作所の元井秀治会長(右手前)ら=富山県砺波市の若鶴酒造で2020年11月12日午前11時7分、高良駿輔撮影
世界初の鋳物製ウイスキー蒸留器を眺める若鶴酒造の稲垣貴彦取締役(左)、老子製作所の元井秀治会長(右手前)ら=富山県砺波市の若鶴酒造で2020年11月12日午前11時7分、高良駿輔撮影

 富山県高岡市で江戸時代から約400年の歴史を誇る「高岡銅器」の技術を応用し、釣り鐘を手がける鋳物メーカーが世界で初めて鋳物製ウイスキー蒸留器を開発した。鋳物特有のざらざらした表面がウイスキー造りに好影響をもたらすという。釣り鐘とウイスキーの意表を突く組み合わせ。海外から既に問い合わせもあり、高岡の熟練の技が世界のウイスキー蒸留所へ広まって深い味わいをもたらす日も夢ではない。

 高岡銅器は江戸時代初期の加賀藩2代藩主、前田利長が高岡に城を築いた際、職人を集めて鋳物づくりを奨励したのが始まり。鋳物とは鉄や青銅などの金属を溶かし、鋳型に流し込んで作る器で、香炉や「おりん」などの仏具で知られる。日本三大仏の一つ「高岡大仏」など大規模な鋳物も手がけるのが、高岡の特徴で、国の伝統的工芸品にも指定されている。

 蒸留器を開発したのは高岡市の老子(おいご)製作所。江戸時代中期の創業以来、銅合金を使った釣り鐘など大型の鋳物を得意とする。広島平和…

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