「医療従事者の皆さんに元気を与える走りを見せたい」。創部4年目の埼玉医科大グループ男子駅伝部は2021年元日、群馬県である「ニューイヤー駅伝inぐんま 第65回全日本実業団対抗駅伝競走大会」(日本実業団陸上競技連合主催、毎日新聞社など共催)に初出場する。普段の仕事は病院職員。新型コロナウイルスの感染収束が見えない中、感謝の気持ちを胸にたすきをつなぐ。
11月の東日本大会。最終7区を任された入職1年目で東農大出身の川田裕也(22)が10位でフィニッシュして全日本出場を決めると、陸上競技場のスタンドから見守った選手たちは歓声を上げた。苦境を乗り越えてつかんだ全日本切符。埼玉県毛呂山町の大学病院で受付や会計などの医療事務に携わる選手たちは大会後、受付の窓口で患者から「おめでとう。頑張ってね」と声をかけられた。
新型コロナの感染拡大によるPCR検査や電話診療などの影響で事務に新たな業務が発生し、職場は多忙を極める。4月の緊急事態宣言後、職員に感染者が出ても業務を継続する態勢を維持するシフトが敷かれ、約2カ月間は全員で集合して練習することもできなくなった。
国士舘大で箱根駅伝を経験した入職3年目の三田真司(24)は「今年は…
この記事は有料記事です。
残り996文字(全文1522文字)
毎日新聞東京本社運動部。1985年、東京都生まれ。2009年入社。北海道報道部、千葉支局を経て、東京社会部では気象庁や東京都庁を取材。18年から東京運動部で五輪取材班となり、体操、トライアスロンなどを担当。高校までの部活動は陸上で中・長距離の選手。いつも皇居周りを走っていた。
毎時01分更新
◇食卓のメインのドーンと 「今が旬」と聞いて僕が真っ先に思…
なるほドリ また「緊急事態(きんきゅうじたい)宣言(せんげ…
水あめを指と和ばさみでさまざまな動物に形作る日本の伝統工芸…