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第100回全国高校ラグビー

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ワースト162失点から1年 山形中央がわずか17選手でつかんだ1勝の重み

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【山形中央-旭川龍谷】前半、山形中央の鑓水力が相手をかわしてゴール前に迫る=東大阪市花園ラグビー場で2020年12月28日、平川義之撮影
【山形中央-旭川龍谷】前半、山形中央の鑓水力が相手をかわしてゴール前に迫る=東大阪市花園ラグビー場で2020年12月28日、平川義之撮影

 東大阪市花園ラグビー場で開かれている第100回全国高校ラグビー大会(毎日新聞社など主催)で、1年越しのドラマが生まれた。28日の1回戦で3大会連続27回目出場の山形中央(山形)が、3大会連続5回目出場の旭川龍谷(北北海道)に15―0で勝利。わずか17人の部員でつかんだ1勝には、特別な重みがあった。

 相手のスコアボードに刻まれた「0」が何より誇らしかった。ノーサイドの瞬間、円になって集まった選手たちには笑顔の花が咲き、ベンチではマネジャーの女子部員たちが「勝った!」と手をたたいていた。

 ちょうど1年前の12月28日。前回大会1回戦で花園常連の報徳学園(兵庫)と対戦した山形中央は24本のトライを奪われ、5―162で大敗した。長い歴史の中で大会ワースト失点を記録した現実から目を背けずに鍛錬を重ね、第84回大会(2004年度)以来16大会ぶりの勝利。しかも今度は無失点だ。

 試合開始早々、1年間の成長の跡が見えた。キックオフのボールをキャッチした旭川龍谷の選手に対し、鋭い出足でタックルを繰り出した。相手陣深くでボールを奪うと、間髪入れずに攻め込んだ。FWがサイド攻撃でじわじわとゴール前に詰め寄り、最後はSHの相間倫太郎(1年)からボールを受けたWTBの森本大介(1年)が低いパスを体勢を崩しながらキャッチ。そのまま左隅に飛び込んだ。鮮やかな「ノーホイッスルトライ」で波に乗った。

 前回大会後、佐藤大志監督は「西日本の強豪(報徳学園)の速いテンポに対応できなか…

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