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英国民が欧州連合(EU)からの離脱を選択した2016年の国民投票から4年半、英国とEUは自由貿易協定(FTA)に合意し、31日でブレグジット(英国のEU離脱)が完遂することになった。長い交渉を経た両者は円満な「別れ」を演出したが、その陰で互いが抱えるさまざまな課題も浮かび上がる。
「ついに私たちはブレグジットから離れ、未来に目を向けることができる」。フォンデアライエン欧州委員長は24日の記者会見でこう述べ、「欧州が前進する時が来た」と強調した。
だが、「英国なきEU」には懸念もある。英国は欧州統合を主導する仏独と共に、EU内で大きな存在感を示していた。仏独と距離を置く英国はより緩やかな統合や、米国との安全保障関係を重視する国々にとって、統合の「行き過ぎ」を抑えるバランス役でもあった。
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