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東日本大震災10年へ

東日本大震災は2021年3月で発生から丸10年の節目を迎える。

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ツバキ油製造最盛期 支援者への感謝込め 工場再建2年目の夫婦 陸前高田 /岩手

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ツバキの実を砕く作業に当たる石川さん夫婦=岩手県陸前高田市竹駒町で2020年12月3日、三瓶杜萌撮影
ツバキの実を砕く作業に当たる石川さん夫婦=岩手県陸前高田市竹駒町で2020年12月3日、三瓶杜萌撮影

 陸前高田市竹駒町の「石川製油」で、ツバキ油の製造が最盛期を迎えている。東日本大震災の津波で流された工場を本格再建して、2年目の仕込み。石川秀一さん(72)と妻、春枝さん(71)は震災後も支え続けてくれる人たちへの感謝をツバキ油に込める。

 「一見単純な作業だけど、機械の微妙な調整が出来を左右する」。秀一さんが熟練の技でツバキの実を砕く。何度もろ過を繰り返して完成するのが、自慢の透き通ったツバキ油だ。香ばしくクセのない味を求め、毎年全国からツバキの実が送られてくる。

 1955年、秀一さんの父親が同市気仙町に創業した製油所のツバキ油は、地元の正月料理「けんちん汁」に使う家庭が多く、年末が作業のピーク。買い取ったツバキの実で油を販売するほか、預かった実の製油もしている。

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