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新型コロナ ベネズエラ、公的医療崩壊 物資不足、人材流出「戦時中のよう」 政権、実態暴露の医師拘束

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院内の窮状を訴えるベネズエラ中央大学病院のマリア・エウヘニア・ランダエッタ医師
院内の窮状を訴えるベネズエラ中央大学病院のマリア・エウヘニア・ランダエッタ医師

 南米ベネズエラでは、独裁色を強めるマドゥロ政権下で経済危機が深刻化していたところに、新型コロナウイルスの感染が拡大し、公的な医療体制が崩壊状態にある。「政府は何の対策も打たない」。現場では、医療従事者の苦闘が続いていた。【カラカスで山本太一】

 「何もかもが足りない。1200病床のうち運用できているのは6分の1しかない」。首都カラカスにあるベネズエラ中央大学病院のマリア・エウヘニア・ランダエッタ医師は厳しい表情で窮状を訴えた。国内屈指の公立総合病院として、かつては医療水準の高さが周辺国でも知られたが、今は見る影もない。

 病院は、新型コロナの治療拠点として、当初、二つの集中治療室(ICU)で重症患者を受け入れた。しかし、3月に始まった流行の「第1波」で患者が殺到。スタッフが身につける感染防止用の防護服やマスクが不足し、治療中に感染しかねないとの不安から、人工呼吸器の扱いに精通したスタッフ約10人全員が5月までに退職した。このため、ICUは運用停止に追い込まれた。

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