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音響式信号機の音が出ない横断歩道で視覚障害者は極めて危険な状況にさらされている。政府は、公共空間のバリアフリー化を東京オリンピック・パラリンピックのレガシー(遺産)と位置づけ、音響式信号機の設置が必要な横断歩道では既に数値目標の「99%」が設置済みとしている。しかし、警察当局へのアンケート調査や当事者への取材で浮かび上がったのは、視覚障害者が求める安全な歩行環境が整備されているとは言い難い現状だった。【田崎春菜】
「信号の音が鳴らない横断歩道では、車の走行音や歩行者の靴音、親切な人の声かけが頼り。いずれもない場合は運を天に任せて渡る」。日本視覚障害者団体連合(日視連)の佐々木宗雅組織部長が視覚障害者の立場をこう表現した。
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