巨額の「緩和マネー」が生んだバブル期以来の株高 実体と離れた金融市場を待つリスク
毎日新聞
2020/12/30 19:50(最終更新 2/5 22:40)
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2020年の金融市場は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を強く受け続けた。世界規模で進められたコロナ対応の財政出動や金融緩和により、一時急落した株価はバブル期以来の高値となった。ただ、企業業績は感染拡大前の水準には届いておらず、期待先行の形で株価が上昇している。21年の市場もコロナの影響を受ける構図が続きそうだ。【浅川大樹、釣田祐喜】
「かつてない規模の財政と金融の合わせ技」が変えた雰囲気
「一言で言えば、コロナに振り回された一年だった」。日本取引所グループの清田瞭最高経営責任者(CEO)は東証の大納会で20年をこう振り返った。19年…
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