「トイレの水さえ飲みたい」 ボクシング元世界王者が語る複数階級制覇とは

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日本初の2階級制覇を成し遂げたファイティング原田さん=横浜市のファイティング原田ジムで2020年12月22日午後3時52分、村社拓信撮影
日本初の2階級制覇を成し遂げたファイティング原田さん=横浜市のファイティング原田ジムで2020年12月22日午後3時52分、村社拓信撮影

 今年を締めくくるビッグマッチのキーワードは「複数階級制覇」。31日に東京・大田区総合体育館で2度目の防衛戦を行う世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王者・井岡一翔(31)=Ambition=はミニマム級からライトフライ級、フライ級と制し、2019年6月に日本男子初の4階級制覇を成し遂げた。一方、挑戦者の田中恒成(25)=畑中=は3階級目のフライ級王座を返上し、井岡を倒して4階級制覇を狙う。複数階級制覇を目指す戦いとはどんなものなのか。日本で初めて2階級制覇を果たしたファイティング原田さん(77)に、その意義を聞いた。【村社拓信】

大みそか、注目の世界タイトルマッチ

 原田さんは1962年10月10日、19歳で世界フライ級王者になった。初防衛戦で敗れたが、すぐに再起。今度は65年5月に当時「黄金のバンタム(バンタムは英語で『チャボ』の意)」と呼ばれた世界バンタム級王者、エデル・ジョフレさん(ブラジル)を破って2階級制覇を果たした。テレビの最高視聴率54・9%と、数字が熱狂ぶりを物語る。

 当時はスーパーフライ級がなく、フライ級のすぐ上の階級がバンタム級だった。上限の体重差は約2・7キロで、原田さんは「普段から階級が上の選手と練習していた」ものの、極限まで体を絞るボクサーにとって「一つでも階級が違えば、すべてが違う」。普段なら「痛い」程度のパンチを受けても、階級が上がれば全身がしびれ、倒れて起き上がろうとしても…

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