最終種目の5000メートル。静まりかえった無観客の会場で、滑らかなスケーティングで音を立てずに高木美が周回を重ねた。後半までペースを落とさず、2010年以降約11年破られなかったリンク記録を0秒23更新する好タイムを記録。練習でもしばらく滑っておらず「目が回る」ほど疲労し、あおむけに倒れ込んだ。
5種目で争う形式に変更されて初めての全日本選手権で完全制覇の5冠を達成。その極意は、音のない滑りにある。姿勢が低く、力感のないフォームはしなやかで美しい。
日体大時代に指導した青柳徹監督は「股関節が柔らかく、全身を連動させてロスなく力を伝えられる」と解説する。無駄のないフォームで、3000メートルを越えても出場選手で唯一、終盤まで400メートルのラップで33秒台を維持。最長距離の5000メートルでも力を発揮した。
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