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中国社会のゆがみ 経済成長が止まったら…根気よく付き合わざるを得ない隣人 阿古智子・東大教授

インタビューに答える阿古智子東大教授=東京都中野区で2020年12月18日、手塚耕一郎撮影
インタビューに答える阿古智子東大教授=東京都中野区で2020年12月18日、手塚耕一郎撮影

 新型コロナウイルスをいち早く「封じ込めた」中国だが、情報統制の強化などによって、社会にゆがみが生じている。中国の現状と、中国への向き合い方について、東京大学の阿古智子教授に聞いた。【聞き手・岡崎英遠】

 ――中国の新型コロナ対策をどう評価しますか。

 ◆中国の強みは、(携帯電話の位置情報などの)ビッグデータを国が管理していることだ。それに加え、人々の行動を細かく把握する監視技術を持っている。学校や居住区などコミュニティー単位での管理も強化し、コロナという感染症を何とか制御することに成功した。国全体で対応しなければいけない非常事態では、中国の体制は大きな力を発揮する。だがデジタルの監視技術は、機械的に人間をコントロールするものだ。人々の感情や意見などは抑え込まれて、ますます無機質な社会へと進んでいく。今の中国からはそのような未来を想像してしまう。

 ――中国で、情報統制は強まっているのでしょうか。

 ◆報道が厳しく制限されているため、中国国内の状況が見えにくくなっているが、弁護士や学者など知識人に対する圧力はますます厳しくなっている。中国は、当局が民間企業を通じてデータ収集する「ガバメントアクセス(GA)」を広く実施しており、情報統制を強化しやすい。教え子の中国人留学生は、当局に批判的な記事を中国産通信アプリ「微信」でリツイートしただけで、…

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【新型コロナウイルス】

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