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第97回東京箱根間往復大学駅伝で10年連続62回目出場の順大は、注目の新人、三浦龍司(1年)が1区(21・3キロ)に登場したが、トップと31秒差の区間10位と振るわなかった。中盤過ぎまで互いにけん制して超スローペースとなって力を発揮できず「ここまで(ペースが)落ちるとは予想していなかった。(スピードの)切り替えが課題だった」とうなだれた。
専門の3000メートル障害で既に東京オリンピックの参加標準記録を突破しているスーパールーキーが、新春の箱根路を走った。ハーフマラソンコースで行われた2020年10月の予選会では、大迫傑(29)=ナイキ=の持つU20(20歳未満)日本記録を6秒更新する1時間1分41秒を記録して出場権獲得に貢献。11月の全日本大学駅伝でも1区に起用されると、区間新記録と期待に応え、1年生ながらもエース級の役割が期待される逸材だ。選手として箱根駅伝で総合優勝の味を知る長門俊介監督も「(三浦は)世界と戦っていかないといけない」と高く評価する。
島根県出身の三浦は、陸上競技の名門、京都・洛南高で力を付けた。駅伝のみならず、地元の陸上教室の恩師に勧められ、高校時代から3000メートル障害にも取り組んだ。在学中に20歳未満の2000メートル障害の日本記録(5分39秒27)を樹立するなど存在感を見せてきた。
大学入学後は長距離に耐えうる体作りや走りを追求してきた。「長距離での走りのキレや、後半の安定性は(入学以降に)強化できている」と本人も手応えを語る。目標とする選手は大学OBで、当時学生ながら16年リオデジャネイロ五輪男子3000メートル障害に出場した塩尻和也(富士通)だ。
「オールラウンダーの塩尻さんは、自分の目指しているところ。まず1年目の箱根駅伝を経験値にして、残りの3年間に生かしていきたい。自分の強みや特性を出していきたい」。4年連続「花の2区」を走った憧れの先輩を追いかける挑戦は始まったばかり。「(箱根駅伝は)緊張もプレッシャーもほかの大会に比べて多かった」と話した。【倉沢仁志】
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