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箱根駅伝、目の病乗り越え 創価大・嶋津が4区でトップに 昨年に続き快走

平塚中継所2位でタスキをつなぐ創価大3区の葛西潤(右)と創価大4区の嶋津雄大=平塚中継所で2021年1月2日(代表撮影)

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 第97回東京箱根間往復大学駅伝で2年連続4回目の出場となる創価大は4区(20・9キロ)で嶋津雄大(3年)がトップに立ち、「1位でたすきを渡せたことが一番うれしいです」と声を弾ませた。

 前回大会はアンカーとして、流行のナイキ社製厚底シューズを履かずに区間新記録をマークし、創価大史上初のシード権をもたらした嶋津。大学広報の公式ツイッターで「今年も心を込めて箱根駅伝頑張ります」と宣言し、前夜はうな丼を食べて気合を入れた。トップの東海大と34秒差の2位でたすきを受けると果敢に飛ばして6キロ手前で先頭に立ち、そのままハイペースを維持して駆け抜けた。

 おなじみの白いキャップに白いシューズ姿。嶋津は遺伝性で進行性の難病「網膜色素変性症」を患い、生まれつき暗いところが見えづらい。この1年間で「大きな変化はないが、少し進行しているのかなというのが自分の中ではある」と不安な気持ちを率直に打ち明ける。屋外の夜間練習などに制限があるものの、若葉総合高(東京)時代は約70メートルの廊下を何十往復もするなど、自ら工夫した練習で鍛えてきた。

 そんな努力の人は小説家の夢も持ち、陸上を題材にしたライトノベルを書き上げたこともある。前回大会では「病気の自分が走ってできるんだったら、みんな一歩を踏み出せるんじゃないか」と勇気を与える走りを目標とし、見事に体現してみせた。

 前回大会後、理由は明かさないが一時休学した。再び走り始めたが体力は落ち、「市民ランナーよりも遅いくらい。どっちの足が前にでてるのか分からないくらい走ることを忘れていた」と振り返る。ただ、「走れなかったことで、周りのみんなのすごさを感じ、チームメートの成長を素直に喜べるようになった」。4区で日本人トップの区間2位の好走に「ゼロからここまで来られた」と達成感に浸った。

 2015年大会の初出場以来、創価大の往路最高成績は前回大会の7位。昨年は1区で米満怜(現コニカミノルタ)が区間賞を獲得するなど、確実に強豪への階段を上っている。その中心にいるのが嶋津だ。【倉沢仁志】

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