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夜明けを待って・コロナ禍を歩く

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/3 屋根の下で眠りたい 夜の道の駅、車中で生活

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道の駅の駐車場を拠点に車上生活するジュンさん(仮名)=群馬県内で2020年12月、吉田航太撮影
道の駅の駐車場を拠点に車上生活するジュンさん(仮名)=群馬県内で2020年12月、吉田航太撮影

 夜の道の駅は、昼間とは違う顔を見せる。観光客や地元の買い物客が生み出す活気は消え、まばらな照明に浮かび上がる敷地に、休憩目的の車が時々滑り込んで来る。そんな駐車場の片隅に止めた車の中でひっそりと夜を過ごす人の存在を、これまで気にしたことがあっただろうか。

 「家財道具一式を積んだ車がいる」「車の中で亡くなった人がいる」というニュースを、少し前に見たことがあった。新型コロナウイルス感染拡大の中、「あの人たちはどうしているんだろう」と、ふと映像が頭によみがえった。自分で茨城や静岡の道の駅を巡ってみると、同じようなことを各地で耳にした。

 群馬県内、山のふもとにある小さな道の駅で、地元ナンバーの白いワゴン車で暮らすジュンさん(仮名・38歳)に初めて出会ったのは、10月下旬だった。顔の骨格がはっきりと分かるぐらいに痩せたジュンさんは「夜は冷えますね」と話した。助手席から後部座席にかけ、布団や服がうずたかく積まれていた。

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