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「男だ!」駒大、谷間世代の3年生が箱根で奮起「令和の常勝軍団」へ

第97回東京箱根間往復大学駅伝競走の10区で、創価大の小野寺勇樹(左)を抜き去る駒大の石川拓慎=東京都中央区で2021年1月3日(代表撮影)

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 第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は3日、神奈川・箱根町―東京・大手町の復路5区間109・6キロで行われ、往路3位の駒大が逆転で2008年大会以来13年ぶり7回目の総合優勝を果たした。最終10区で3分19秒リードしていた往路優勝の創価大を、残り約2キロで抜き去った。

 冷たい空気を切り裂き、アスファルトを蹴る駒大の靴音が先頭を捉えたのは10区(23・0キロ)終盤。駒大の石川拓慎(3年)は、21キロ手前で創価大の小野寺勇樹(3年)に並ぶと、脇目も振らず引き離した。歓喜のフィニッシュテープを切った石川は「みんなの強い思いをたすきに込めて、任された役割を果たしてやろうと。やってやったぜと思いました」と喜んだ。

 たすきを受けた時点で、創価大とは3分19秒差。最終区間で約1キロ先を行かれ、大八木弘明監督は「ちょっと無理かなと。石川には、『区間賞狙いで思い切っていきなさい』と言った」と一時は優勝を諦めかけた。前回大会でもアンカーを務め、区間7位だった石川も「昨年の悔しい思いを晴らすことを考えた」。己の走りに徹することで、快調にラップを刻んだ。

 一方、初優勝の重圧がかかる創価大のペースは上がらない。15キロ時点で視界に先頭の姿が飛び込んでくると、駒大の勝負師が動いた。「攻めろ。優勝も狙え」。運営管理車から走る選手に言い放つ、大八木監督の名文句「男だろ!」の激励も飛び出した。聞いた石川も「気合とスイッチが入った」と一気にロングスパート。大手町に入ったころには、大八木監督の声は「男だ!」の賛辞に変わった。

 10区間中4年生は1人と、若さが特徴の駒大。田沢廉(2年)ら1、2年生に有力選手が多く、3年生は「谷間の世代」と呼ばれていた。6年ぶりに優勝した昨年11月の全日本大学駅伝では、3年生の出場はゼロ。この突き上げが競争力を生み、3年生の練習内容や意識も変わり始めた。復路では石川と6区(20・8キロ)の花崎悠紀(3年)が区間賞。8区(21・4キロ)の佃康平(3年)も先頭との差を詰める走りを見せた。

 下級生中心で2冠に輝き「来年以降への手応えがある。大学駅伝3冠(出雲、全日本、箱根)を目指したい」と大八木監督。平成を席巻した常勝軍団の藤色のたすきが、令和でも輝き始めた。【倉沢仁志】

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