肥薩おれんじ鉄道 「36ぷらす3」が乗り入れ 「当たり前の光景」の魅力再発見

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ホームに停車した「36ぷらす3」の乗客や出迎えの住民らでにぎわう牛ノ浜駅=鹿児島県阿久根市で2020年11月19日午後2時28分、菅野蘭撮影
ホームに停車した「36ぷらす3」の乗客や出迎えの住民らでにぎわう牛ノ浜駅=鹿児島県阿久根市で2020年11月19日午後2時28分、菅野蘭撮影

 「来たよー、来たよー」。昨年11月19日、鹿児島県阿久根(あくね)市の肥薩おれんじ鉄道・牛ノ浜駅。JR九州の観光列車「36ぷらす3」の黒い車両が停車すると約70人の住民から拍手が起こり、住民は民謡「ハンヤ節」の踊りで乗客をもてなした。

 牛ノ浜駅のある肥薩おれんじ鉄道は、かつて九州の大動脈、鹿児島線の一部だった。ところが2004年、九州新幹線の部分開業(新八代―鹿児島中央)に伴い、熊本県八代市と鹿児島県薩摩川内市間の116キロ、28駅がJRから経営を切り離され、両県と沿線5市2町などが出資する第三セクターとなった。「おれんじ」の名は、甘夏みかんなどかんきつ類の産地を走るイメージに由来する。

 過疎化に伴い経営は厳しい。東シナ海沿いに位置し、眼前に奇岩や岩礁が広がる景勝地を持つ牛ノ浜駅でも1日平均の乗降者数は30人に満たないという。

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