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ノーベル賞・本庶佑教授 「医療は大切」と言いながら政府は何をしてきたのか

新型コロナウイルス対策についての提言をまとめる、本庶佑・京都大高等研究院特別教授=京都市左京区の京都大で2020年4月6日午後2時59分、川平愛撮影

 国内で最初に新型コロナウイルスの感染が確認されてから間もなく1年を迎える。昨年は春、夏、冬と3回の流行を繰り返し、感染者は23万人、死者は3000人を超えた。一方、国内では来月にもワクチンの接種が始まる。2021年、コロナを収束させ、我々が安心して暮らせるようになるためには何が必要なのか、18年にノーベル医学生理学賞を受賞した免疫学が専門の本庶佑(たすく)・京都大高等研究院特別教授に尋ねた。【聞き手・御園生枝里】

――新型コロナの感染が国内で確認されてから間もなく1年です。この間の動きについてどう思われますか。

 僕は、医療を守り、安全な社会を作ることでしか経済は回復しないと考えます。政府はこの順番を間違えています。人々が安心して活動できてはじめて、自然と経済活動が活性化するはずです。政府は観光業を救おうと需要喚起策「GoToキャンペーン」を昨年の夏に始めましたが、検査を求めても受けられないようでは、旅行する気にはなかなかならないのではないでしょうか。

――感染拡大が止まりません。コロナの流行を抑えるにはどうすればいいのですか。

 検査をしっかりやる体制が必要だと考えます。入国時の防疫体制も重要です。ワクチンでコロナの流行がいきなりなくなるわけではありません。政府は「検査をやり過ぎると医療が崩壊する」と言って相変わらず検査数を抑え込んでいます。旅行業界や飲食店はGoToで支援しようとするのに、医療従事者や医療機関にはどんな支援があったのでしょうか。看護師不足や患者の受診控えによる医療機関の経営悪化の問題。「医療は大切」と言葉では言いますが、…

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