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美食地質学入門

第31講 カニ 大陸と離れて豊かに日本海

(中央手前から時計回りに)カニ黄身酢がけ、カニ玉、このわた焼き、カニすき=大阪市阿倍野区で、菱田諭士撮影

 2021年最初の食材は、冬の味覚の王者・ズワイガニ。日本海の恩恵だが、マグマ学者の巽好幸先生は「日本海はホンマの海といえるかどうか」と思わぬことをおっしゃる。はて、どういうことか? 改めて日本海の成り立ちをみてみましょう。

 ■資源保護で持ち直し

 私が駆け出し時代のこと。11月6日のカニ漁解禁日に鳥取支局の新人記者は沖合まで取材に行くのだが、フィルムの装塡(そうてん)ミスで写真撮影に失敗するという苦い思い出がある。各社、鳥取発の写真が翌日の社会面を飾ったが、毎日新聞だけ豊岡の水揚げ写真だった……。

 昔話はともかく、北陸、山陰の日本海の漁獲量は、1960年代後半~70年代前半は1万2000トンもあったが、乱獲などで90年代初めには1000トン台まで激減した。私が取材に行ったのは、そんな底の頃で、確かに底引き網にはカニがほとんどいなかった。その後、各県とも魚礁を沈めて保護区を設けたり、移植放流したりと資源保護に取り組み、近年は4000トン前後まで持ち直している。

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