「ジャズでいうセッション。浪曲師と曲師の息がぴったり合う気持ち良さが魅力です」
浪曲(浪花節)は曲師が奏でる三味線に乗せ、浪曲師がセリフや節を物語る。落語、講談と並んで日本を代表する話芸だが戦後は衰え、プロの曲師も現在は全国で20人ほど。「若手」として普及や後進の育成に取り組む。
大学時代は落語研究会。東京の寄席で見た浪曲が忘れられず、25歳で関東節の沢村豊子に入門した。看護師として働きながら師匠の住む茨城まで通った。楽譜はなく全て口伝。浪曲師はその場で節や啖呵(たんか)の調子を変えるため、曲師も即興で合わせる。「『覚えた通りに弾いては駄目』という師匠の言葉に奥深さを感じた」。2005年に大阪へ移住。京山小圓嬢(こえんじょう)らに学んで関西節も習得した。
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