長野・白馬に伝わる「善鬼」伝説 村で人助けした岩屋の大男を青鬼と呼んだ集落

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悪事を働いた鬼の魂が入れ替わったという「善鬼大明神」を祭る青鬼神社=長野県白馬村北城で2020年12月4日午後3時19分、皆川真仁撮影
悪事を働いた鬼の魂が入れ替わったという「善鬼大明神」を祭る青鬼神社=長野県白馬村北城で2020年12月4日午後3時19分、皆川真仁撮影

 凶暴で悪事を働く――。そんな鬼のイメージとは正反対の「善鬼伝説」が、長野県白馬村の青鬼(あおに)集落には古くから住民に伝わっている。

 白馬村北東端の岩戸山腹に位置する景観豊かな農村集落。周辺からは縄文土器が出土しており、2000年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。神前に奉納する火をおこす「火もみの神事」など古来の伝統を数多く受け継ぐ同集落を、民俗・日本思想史家の田中欣一さん(91)=同村=は「民俗の宝庫」と評する。

 同集落で善鬼の存在がささやかれるようになった経緯については、石沢清さん著の「北アルプス白馬ものがたり」に記載がある。

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