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新型コロナウイルスの感染再拡大が収まらないのは、私の責任ではない――。それを一番言いたかったとしか思えない。
菅義偉首相が、首都圏の1都3県を対象に緊急事態宣言を再発令する方針を表明した4日の記者会見である。「国民への強いメッセージ」どころか、まるで恨み節のようにさえ聞こえた。
首相は繰り返し、こう言った。
「1年間、コロナ問題に対応してくる中で、学んできたことが明快になっている。例えば東京で発生源が特定できない感染者の大部分は飲食関係だ」
「飲食店の営業時間短縮を行っている北海道、大阪は効果が出ている」
要するに、感染が収束しないのは飲食店への時短要請が遅れた小池百合子東京都知事らの責任だと言いたいのだろう。
飲食の際のリスクが大きいのは認める。小池氏の対応が遅れたのも確かだ。だがコロナ対応では、これまでも菅氏は…
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