画家、野見山暁治さんが今冬100歳を迎えた。100年という年月には確かに重みがあるが、本人はいたって軽やかなたたずまい。「子供のころの落書きをずっと続けてきた」と言う画家が、制作への思いやコロナ禍で感じたことを語った。
東京都練馬区にあるアトリエ兼住まい。玄関から階段を上がると、広々としたアトリエが見えてくる。リビングとの境には画材が並び、壁際のコンクリートブロックの上に描きかけの油彩画が立てかけられている。黄色のほとばしる画面が、絵の具を置いたレモンイエローのスツールと共に、建築家、篠原一男さん設計の空間にアクセントを与えている。
紀寿を迎えてもなおカンバスに向かう。足運びはままならなくなったが、それでも描くときは立ちっぱなし。東京美術学校(現東京芸大)時代から変わらない。昨年制作した作品も出品される個展が、日本橋高島屋(東京都中央区)でまもなく始まる。
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