先日、私とほぼ同世代の俳人が、「最近もてはやされている若い人たちの俳句がよく分からない」と言った。自身が無季俳句も作り、実験的な試みに理解を示してきた人だっただけにいささか驚いたが、安心もした。理解を超える俳句が増えているというのは、私の実感だったからである。
分かる俳句、分からない俳句を巡る議論は昔からあった。伝統的な手法で俳句を作っている人にとっては、日本語として意味が通じることが前提である。俳句独特の語法や省略があるにせよ、意味が分からないものはあり得ないと思っている。読みなれない人に分かりにくいとしたら季語の取り合わせをどう読み取るかくらいのことである。
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