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第2部 パンデミックと社会/4(その1) 野生動物、感染媒介か インド、密猟急増

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センザンコウを探す密猟者たち=インド北部ウッタラカンド州で2020年12月、カリル・ハシュミ撮影(画像の一部を加工しています)
センザンコウを探す密猟者たち=インド北部ウッタラカンド州で2020年12月、カリル・ハシュミ撮影(画像の一部を加工しています)

 「巣穴があったぞ。探ってみろ。いるか?」「いない。ダメだ。次を探そう」

 2020年12月下旬、インド北部ウッタラカンド州。昼間でも静まりかえった森の中で、少年を含む10人の男たちが「獲物」を追っていた。先導する犬がにおいを頼りに地面の巣穴を見つけると、男たちは腰をかがめて棒や手を突っ込んだ。木に登った少年は取り締まる当局者がいないか目を光らせている。

 彼らが狙うのはセンザンコウ。全身を硬いうろこに覆われた小型の哺乳類で、アジアとアフリカに分布する8種すべてが絶滅の危機にある。原因の一つは密猟だ。国際取引は禁止されインドでも捕獲は違法だが、密輸目的の乱獲が止まらない。運ばれる先は、うろこや肉が伝統薬の原料などとして珍重される中国だ。

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