連載

街角から

海外特派員がそれぞれの赴任先の「街角」で感じたことを届けるコラム。

連載一覧

街角から

青いテントの中では ヨハネスブルク支局・平野光芳

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
ヨハネスブルクの街角で見かける青いテント。中では無料のHIV検査が受けられる=南アフリカで2020年12月9日午後2時39分、平野光芳撮影
ヨハネスブルクの街角で見かける青いテント。中では無料のHIV検査が受けられる=南アフリカで2020年12月9日午後2時39分、平野光芳撮影

 南アフリカ・ヨハネスブルクの街角では青いテントをよく見かける。エイズウイルス(HIV)の簡易検査所だという。無料で誰でも調べてくれると聞き、中に入ってみた。

 検査員は地元のNGOから派遣されているカベロさん(26)。左手の指先に押し当てた器具から、針がパチンと飛び出した。痛みと共に血がにじむ。カベロさんがスポイトで吸い取り、長さ10センチほどの検査キットに2滴たらす。判定窓に出た線が1本だけなら陰性、2本以上ならば陽性だ。

 南アでHIVは身近な存在である。感染者は世界最多の約780万人。毎年、エイズ関連で約8万人が死亡し、新規感染者も約20万人に上る。政府の方針で検査や治療は無料だが、推計で感染者の3割が治療を受けていない。

この記事は有料記事です。

残り230文字(全文547文字)

あわせて読みたい

注目の特集