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「午後8時に店を閉めたら客は来ない」 時短要請にあえぐ飲んべえの聖地

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午後10時過ぎの「野毛たべもの横丁」。例年とは異なる光景が広がる=横浜市中区で2020年12月29日、洪玟香撮影
午後10時過ぎの「野毛たべもの横丁」。例年とは異なる光景が広がる=横浜市中区で2020年12月29日、洪玟香撮影

 「飲んべえの聖地」として知られる横浜・野毛の年末年始がいつもと違う。新型コロナウイルス対策として神奈川県が飲食店などに営業時間を短縮するよう要請し、多くの店が午後10時に閉店するからだ。「第3波」は収まる気配もなく、11日までの予定だった時短要請は午後8時に前倒しして延長されることになった。外出自粛要請もあって通りを歩く酔客は減り、飲食店は出口の見えない売り上げ減にあえいでいる。

 「まいどー!」

 年末が押し迫った野毛の居酒屋「横浜すきずき」に、店長の福田雄次さん(60)の声が響く。午後10時が近づき、続々とレジに向かう客らをひときわ大きな声で見送ると、ふうっと息を吐いた。

 例年であれば書き入れ時の年末年始の午後10時はたいてい満席だが、この冬は40坪の店内に空席が目立つ。福田さんは「空席を見るとそりゃあさみしいですよ」と漏らした。

 春以来5カ月半ぶりとなる県の時短要請は、2020年12月7日から横浜、川崎両市で酒類を提供する飲食店とカラオケ店を対象に再開された。応じた店に支払う協力金は1日あたり2万円。当初は同17日までの予定だったが、その間に感染は逆に広がった。要請期間は25日間延長され、協力金も4万円に倍増した。

 1日あたり100万円近くを売り上げたこともある店にとって、協力金は「焼け石に水」に過ぎない。それでも時短営業に踏み切ったのは、…

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