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はやぶさ2 2度目の着陸を成功に導いた機転と「奇跡の画像」

千葉工業大の山田学主任研究員=千葉県習志野市津田沼の千葉工業大で2020年12月18日午後5時44分、信田真由美撮影

 2019年7月に実施された探査機「はやぶさ2」の小惑星リュウグウへの2度目の着陸。その成功は、着陸準備の段階で失敗した際の担当者の機転と、それによってもたらされた「奇跡の画像」があったからだった。たまたま写り込んでいたというその画像は、なぜ撮れていたのか。【信田真由美/科学環境部】

 はやぶさ2は、19年2月に小惑星リュウグウへ1回目の着陸を成功させ、表面にある岩石のかけらを採取した。続く2回目の着陸では、表面ではなく地下の物質の採取を目指すため、金属塊を衝突させて世界で初めて人工クレーターを作った。19年4月のことだった。

原始太陽系の謎に迫るために

小惑星は太陽が誕生した約46億年前に近い状態が残されていると考えられており「太陽系の化石」とも言われる。その表面は太陽風にさらされて風化しているが、地下物質が採取できれば原始太陽系に存在した物質の謎に迫れると考えられている。2回目は、そのための着陸だ。

 着陸候補地は、人工クレーターの北側と南側の2カ所。北側は、人工クレーター作製時に舞った地下の物質がたくさん積もっているが、凹凸が激しい区域だ。南側は、堆積(たいせき)物がほとんどないが、平らだった。

 探査機に付けたカメラの開発・解析担当だった千葉工業大の山田学主任研究員は「噴出物が多くあるのは確実に北側だ。南側は着陸しやすいけれども、地下の物質が取れる可能性はかなり低そうというのが、みんなの認識だった」と振り返る。

 はやぶさ2のチームが決めた着陸目標地点は…

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