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住んで!埼玉

新型コロナ感染拡大で、埼玉の住みやすさが注目されている。県内へ移り住んだ人たちの暮らしぶりから魅力を再発見したい。

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/6 春日部 まるでシルクロード 庭の窯で焼く「ノン」 /埼玉

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焼きたてのノンを手にするシェルゾッドさん(左)と香織さん=埼玉県春日部市で2020年12月1日午後0時18分、藤田祐子撮影
焼きたてのノンを手にするシェルゾッドさん(左)と香織さん=埼玉県春日部市で2020年12月1日午後0時18分、藤田祐子撮影

 <住んで!埼玉(SAITAMA)>

 大型トラックや乗用車が昼夜行き交う春日部市増富の国道16号。その交差点に近い民家の敷地に、日曜だけ営業するベーカリーがある。店名は「シルクロードベーカリーSHER(シェル)」。並ぶのは中央アジアの主食「ノン」。キルギス出身のノン職人、サトゥバルディエフ・シェルゾッドさん(32)、横浜市出身の香織さん(35)夫妻は2014年暮れ、家族でこの家に越してきた。「内見に向かう車の中で『この道、故郷のシルクロードに似てる。ここにしよう』と。家に着く前に決めました」

 シェルゾッドさんはキルギス南西部の都市オシの郊外で生まれた。祖父の代からノンづくりを営む。実家の自宅兼店舗の目の前はウズベキスタン国境に続く幹線道路。かつて絹の交易路として栄えたシルクロードの一つだ。現在は舗装された道を長距離トラックが昼夜通り過ぎる。

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