コンテンポラリーダンス界の第一人者が、アイルランドと日本の生活文化を結ぶ3年間の長期プロジェクトを立ち上げた。両国のアーティストによる共同制作の舞台作品を上演することが軸となる。
第1弾としてアイルランドの伝統的な唱法「シャン・ノース」のベテラン歌手2人が来日し、日本の若手ダンサーら6人と東京・青山のスパイラルホールで今月9~11日に4公演を行う。「ケルト文化に根差した祈りのようなゲール語の歌声が響く中、豊かなダンスパフォーマンスを繰り広げたい」
アイルランドとの本格的な出合いは一昨年夏、伝統文化の調査研究で訪れた西部ゴールウェーだった。「他の欧州と違ってアジアのような気配を感じた。人も生活様式も堅苦しくなく、雑多な魅力に満ちあふれていたから」と振り返る。帰国後、欧州で最も西に位置するアイルランドと極東の日本には、共通点が少なくないことを知った。鶴岡真弓・多摩美術大名誉教授から「ケルトと縄文の伝統文化は渦巻き装飾やアニミズムなどよく似てい…
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