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全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま)が6日公表した2020年の全国のサンマ水揚げ量は前年比27%減の2万9566トンで、2年連続過去最低を更新した。北海道内では、根室市の花咲港が11年連続水揚げ日本一となったが、前年比47%減の8616トンにとどまった。厚岸港(厚岸町)は5位で28%減の2829トン、釧路港はわずか151トンで88%の大幅減だった。全さんまの大石浩平専務は「20万トン取れていたころは水揚げが8000~1万回あったが昨年は1505回。近場で操業できず、1回当たりの数量も少ない」と嘆く。不漁の原因や今後について、水産研究・教育機構の冨士泰期(たいき)研究員(水産資源生態学)に分析してもらった。【本間浩昭】
不漁の最大の要因は日本近海の資源量が大きく減少したことだ。サンマは夏に千島列島の南まで北上後、西側の魚群から順に漁場に来遊するが、今年の漁期前調査では、東経175度より西でほとんど採集できず資源量そのものが少なかった。
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