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米上院(定数100)の多数派を決める南部ジョージア州選挙区2議席の決選投票(5日投開票)で6日、両議席での民主党の勝利が確実となった。複数の米メディアが報じた。下院で既に過半数を維持している民主党は上院でも主導権を握ることになる。20日に就任するバイデン次期大統領(民主党)にとって、気候変動対策や富裕層増税など公約推進の後押しとなる。
上院の議席構成は民主系50、共和党50となる見通し。採決で賛否が同数となった場合は上院議長を兼務する副大統領が決裁票を投じる決まりがあり、民主党は同党のハリス氏が副大統領に就任するため上院を支配できる計算になる。上院は法案や予算案の審議に加え、大統領が指名した政府高官や連邦裁判事の承認や条約批准などの権限を持ち、その主導権を握るか否かは政権運営に大きな影響を与える。
決選投票では、共和党候補のデービッド・パーデュー氏とケリー・レフラー氏に対し、民主党候補のジョン・オソフ氏とラファエル・ウォーノック氏がそれぞれ対決。米CNNテレビによると、開票率99%の段階で、ウォーノック氏が得票率1・6ポイント差で、オソフ氏は0・8ポイント差で勝利を確実にしている。ウォーノック氏は同州初の黒人上院議員となる。
昨年11月に大統領選と同時に実施された上院選では、ジョージア州の2議席が僅差となり、いずれも決選投票に持ち込まれた。州法は得票率で半数を超える者がいなかった場合は、上位2候補による決選投票で勝者を決めると定めている。
各州に2議席ずつ割り振られた上院(任期6年)は、2年ごとに3分の1が改選される。通常は州内2議席の選挙が同時に実施されることはないが、今回は任期満了に伴う改選と、引退した議員の残り任期の議席を争う選挙が重なった。【ワシントン鈴木一生】
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