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2020米大統領選

2020年11月に行われた米大統領選。共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン氏が争い、バイデン氏が勝利した。

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トランプ政権、分断深めた4年間 「米国第一主義」で負った傷 かりそめの好況

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トランプ米大統領=AP
トランプ米大統領=AP

 米議会は7日、2020年の大統領選の結果を確認し、トランプ大統領が20日に退任することが正式に決まった。しかし前日の6日には、トランプ氏の支持者が大挙して連邦議会に侵入し、現政権の4年間で深刻化した米国社会の分断を象徴する出来事となった。

協調に背を向けたトップダウン外交、世界の不安定化招く

 トランプ政権が掲げた「米国第一主義」は米国社会と世界を揺さぶり続けた。

 16年の大統領選でトランプ氏を押し上げたのは、地方の白人労働者たちだ。斜陽化する重工業地帯でグローバル化の波にさらされ、民主党のオバマ前政権のもとで進んだ社会の多様化により自分たちの生活様式や宗教観が脅かされていると感じる彼らの不満を、トランプ氏は敏感にくみ取る。公約の米国第一主義は「あなたたちの生活と利益を最優先する」との支持層に向けたメッセージだった。

 17年1月の大統領就任以降も「米国は世界に食い物にされてきた」と唱え、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)からの離脱を表明。ときに全体利益のため妥協を強いられる多国間協調に背を向け、「互恵」をキーワードに双方が国益の最大化を図る2国間交渉に注力する姿勢を鮮明にした。

 トランプ氏は、欧州や日韓などの同盟国に対し「多大な防衛負担という米国の犠牲のうえに、経済繁栄を享受している」と非難。駐留米軍経費などの負担増を再三求めた。その一方で、…

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【2020米大統領選】

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