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原発と新潟

東電柏崎刈羽原発は原子力規制委の全審査を終え、焦点は再稼働の地元同意の可否に移った。原発がもたらしたものを改めて考える。

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東日本大震災10年/5止 安全利用へ人材育成 長岡技術科学大「原子力システム安全工学専攻」 /新潟

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原子力システム安全工学専攻の建物内にある、実験用の加速器=新潟県長岡市上富岡町の長岡技術科学大で2020年11月12日、井口彩撮影
原子力システム安全工学専攻の建物内にある、実験用の加速器=新潟県長岡市上富岡町の長岡技術科学大で2020年11月12日、井口彩撮影

「地元の経済活性化」実現に課題も

 長岡市郊外にある国立長岡技術科学大学。築数十年のキャンパスに、修士課程「原子力システム安全工学専攻」が入る真新しい研究棟がある。「これがうちの代表的な設備です」。専攻長の江偉華(こういか)教授(58)が、広い実験室にある、まだきれいな加速器を指さした。

 所属学生は約40人。この加速器でさまざまな実験をしたり、国内外の研究機関や企業でインターンシップをしたりと、カリキュラムは多彩だ。修士2年の山根智哉さん(24)は「2019年に(東京電力)福島第1原発に実際に行き、映像だけでは伝わらないものがあると感じました」と話す。春からは原発事業者に就職し、原発の開発や運営などに第一線で携わる。

 「原発だけでなく、広い意味での『原子力』を学ぶ専攻。最近は東南アジアや中国からの留学生も増えています」と江さん。「できた当時は、入学者が増えるか心配していましたが」。専攻の開設は12年、福島原発事故の翌年だった。

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