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第79期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が初挑戦する第79期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

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第79期名人戦A級順位戦 豊島将之竜王-斎藤慎太郎八段 第26局の1

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トップ独走中

 冬空から降り注ぐ日差しが白く光る。大阪は快晴。マフラーがなくても困らないぐらいの気候だ。

 1年にわたる順位戦の中間地点である5回戦。首位を独走するのは4戦全勝の斎藤。対する豊島は2勝2敗。本局の3日前に第33期竜王戦七番勝負第5局で勝利を収め、自身初となるタイトル防衛を果たしたばかりだ。両者の対戦成績は2勝2敗の五分。順位戦では初手合だ。

 午前9時50分、豊島が御上段の間へ姿を見せた。大きな鞄(かばん)を傍らに置き、目薬や除菌ジェルなどを盤側に並べていく。記録机のタブレットで時刻を確認し、ゼンマイをくるくると回して懐中時計の時刻を合わせた。後頭部にふわっと寝ぐせがついている。ほどなく斎藤が「おはようございます」と顔を出した。鶯(うぐいす)色の扇子をそっと手元に置いて目をつぶる。定刻。さらさらと手が進み、戦型は角換わりになった。

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【第79期名人戦】

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