20年のビール販売、「第3」が初のトップに 飲食店向け低迷、各社の対策は?

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 ビール大手4社が8日までに公表した2020年のビール系飲料の販売実績によると、原材料の関係で税率が低い「第3のビール」が初めてビールを抜いてトップに立った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で飲食店向けのビールが低迷したことが主な要因。今年は、各社ともビールの再成長を目指し、家飲み用の新商品を投入するなど販売を強化する。アルコール度数1%未満の「微アルコール飲料」という新たな市場を作る動きも出ている。

 20年のビール類(ビール、発泡酒、第3)の販売数量は、4社が発表した販売実績から推計すると、前年比9%減の3億4996万箱(1箱は大瓶20本換算)と16年連続で減少した。第3はコロナ下で、家飲みや節約志向の高まりから3・0%増の1億5983万箱となり、ビールの1億4286万箱を上回った。第3は03年に発売されて以来初のトップに立った。

 ビール類の販売シェア争いでも変化が生じた。アサヒビールが20年分から販売数量の公表を取りやめたが、他3社と市場全体の実績から推計した結果、第3に強いキリンビールがアサヒを抜き、11年ぶりに首位となった。キリンは第3の「本麒麟(きりん)」が2年連続で前年を上回ったのに対し、ビール販売トップのアサヒがコロナの影響を受け飲食店向けで苦戦した。キリンの布施孝之社長は「コロナ下でもピンチをチャンスに変え、しっかりと成果が出せた」と強調した。

 各社とも、昨年10月の酒税改定に伴う減税で家庭向けの消費が回帰しているビールの復権を今年は狙う。アサヒは4月、ト…

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