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長崎湾では、冬から春先にかけて、約30分で海面が1メートル以上、上下動する副振動がたびたび発生します。係留中の船舶の流失、浸水や冠水の被害が出ます。漁網が速い流れで流される「網引き」から長崎の方言で「あびき」と呼びます。同様の現象は、海外を含め他の地域でもあり、最近「気象津波」と言われています。
「あびき」の発生原因やメカニズムについては、海洋気象台創設直後に、観測だけでなく、理論や模型実験などを併用して研究されました。その後も多くの研究があり、原因は九州の南海上における低気圧の通過や前線が停滞することで発生する、東シナ海中国沖での2~3ヘクトパスカルの気圧変化だとわかっています。この変化で海面が上下し、東シナ海を伝わってくる間に徐々に上下動が大きくなり、長崎湾でさらに大きくなります。伝わる速さは…
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