(松柏社・2200円)
国語学者・大野晋が晩年に力を入れていた仕事に日本語とタミル語の関係の立証ということがあった。南インドのこの言語と日本語の間には単語ならず文法でも偶然では説明できないほどの類似があると彼は言った。だから彼が編んだ『古典基礎語辞典』にはしばしば語釈の後にタミル語が添えられている。
しかし彼の説に賛成する者は今の国語界には少ないらしい。たぶん南インドと日本が地理的に遠すぎるのだ。その間に仲介項として古代中国語を入れるというのが本書の面目。
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