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(河出文庫・1210円)
六歳の時に網元であった父親の水俣病による激烈な死に出会い、自身も患者となった著者が、自身の中に加害者を見出(みいだ)す過程とその後の活動の記録である。チッソへの抗議運動の先頭に立つうちに、誰と闘っているのかわからなくなったと言う。チッソでも役所でも人間に会いたかったのに、そこには目に見えないシステムがあるだけだったのだ。それが近代化を求めた社会であり、自分もその中の一人ではないか…
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