家族の死を機に路上生活者支援へ 西成で20年、配った寝袋1万6000枚超

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路上生活者に寝袋を配るため、支援者と打ち合わせをする石黒大圓さん(中央)=大阪市西成区で2020年12月18日、小出洋平撮影
路上生活者に寝袋を配るため、支援者と打ち合わせをする石黒大圓さん(中央)=大阪市西成区で2020年12月18日、小出洋平撮影

 夜の路上は、しんと冷え込んでいた。2020年末、大阪市西成区にある日雇い労働者の街・あいりん地区。人通りはまばらで、道路脇の暗がりには段ボールの中で横になる人の姿が見える。「おっちゃん、大丈夫か。寝袋いる?」。声を掛け、寝袋やカイロを配って歩く。

 同市中央区の自営業、石黒大圓(だいえん)さん(73)。支援者とともに20年にわたって路上生活者を支えるボランティアを続け、手渡した寝袋は1万6000枚を超える。

 午後9時ごろ。JR新今宮駅近くに、寝床を探す50代の男性がいた。2カ月前から路上生活を余儀なくされ、今夜は近くの道路で寝るという。男性は寝袋を受け取ると、「本当にありがたい。ぬくもりが心までしみます」と両手を合わせた。

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