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都心の人出減らず 地方の温泉街ガラガラ 緊急事態宣言後、初の週末

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緊急事態宣言再発令後、初めて迎えた週末に銀座を歩く人たち=東京都中央区で2021年1月9日午後1時10分、宮間俊樹撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出され、初の週末を迎えた。9日の東京都心の人出は宣言前と比べて大きくは減らず、昨年4月に出された宣言ほどの効果はみられなかった。一方、地方の温泉街はキャンセルが続出して閑散としていた。

銀座

 歩行者天国となった銀座通りでは、最初の宣言の時と比べてショッピングを楽しむ買い物客の姿が目立った。長蛇の列となっている店もある。

 「意外とたくさん人が出ていて驚きました」。友人が開いた個展を見に来た川崎市のホームヘルパー、毛利敬子さん(75)は話した。個展に顔を出した後はすぐに帰宅する予定だ。「外に出るのは悩みました。でも、結局、みんな外出してしまうんですね」

 半世紀以上、銀座で営業している「銀座屋酒店」2代目店主の小泉銀治郎さん(65)は「日中の人出は、発令前と変わらない」と語った。売り上げはコロナ禍で半分に落ち込んだままだ。「今回の発令で取引先の飲食店がまた休業になった。さらに売り上げは落ちるでしょうね」とこぼした。

ディズニー

 東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)の玄関口であるJR舞浜駅前では、マスク姿で「夢の国」に向かう人たちの姿があった。

 妻と来ていた東京都墨田区の男性会社員(33)は「まわりでも感染者が出ており危機感はある。ただ、感染リスクとストレス発散のメリットを考えて判断した」と語った。

 アルバイト先の仲間と訪れた江東区の高校3年の女子生徒(17)は「学校行事もなくなり、卒業前の思い出にディズニーランドに来たかった」と話し、入場口に駆けていった。

 東京ディズニーランドと東京ディズニーシーは宣言の発令を踏まえ、12日~2月7日は午後7時閉園とし、入園者数を各5000人に制限する。

温泉街

 兵庫県豊岡市の城崎温泉街は閑散としており、メイン通りを歩く観光客の姿もまばらだった。

 城崎温泉旅館協同組合(77軒)の芹澤正志理事長によると、昨年末から9日までの宿泊キャンセルは約7万人分(約21億円相当)に達し、約3割の旅館が7~11日に臨時休業している。「宣言が長引けば痛手になるが、早期終息のため感染防止を徹底するしかない」と話した。

 神戸市北区の有馬温泉でも厳しい状況が続いている。同温泉観光協会の金井啓修会長(65)は「キャンセルが相次ぎ、新規予約もない。2~3月も苦しいだろう」と予測する。自ら経営する旅館「陶泉 御所坊」では7日以降、100人分の宿泊キャンセルが入った。「緊急事態宣言の影響は大きすぎる」とため息をついた。【柴田智弘、古川宗、村瀬達男、韓光勲】

観光業界は再び苦境に

 緊急事態宣言が出され、観光業界は再び苦境に陥っている。観光支援事業「GoToトラベル」は2月7日まで停止されることが決まっており、反転の兆しは見えない。

 バスツアー大手「はとバス」(東京都大田区)は宣言を受け、9日から2月7日までに予定していたすべてのツアーの中止を決めた。運転手やガイドは自宅待機となった。

 同社の売り上げは昨春の宣言以降、前年のわずか3~4%まで落ち込んだ。昨年10月に東京発着分も「GoTo」の対象となり、前年の2~3割程度まで回復したが、再び感染が拡大して観光客は激減した。担当者は「今は耐え忍ぶしかない。花見や大型連休がある春の旅行シーズンまでに感染状況が落ち着いてほしい」と願う。

 「GoTo」の対象となる旅行は、今月17日までに取り消せばキャンセル料は発生しない。そのため、インターネット旅行予約サイトを運営するアドベンチャー(渋谷区)には予約客からのキャンセル連絡が相次いでいる。

 同社の春木和也さん(37)は「感染を抑制することが第一。また旅行しようという気分になれるよう、政府には取り組んでほしい」と話した。【内橋寿明】

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