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コロナで変わる世界

「経済は生態系の付属物」 環境活動家バンダナ・シバさん

バンダナ・シバさん=インド北部ウッタラカンド州シシャムバラで2020年12月31日、カリム・ハシュミ撮影

 新型コロナウイルスは人やモノが自由に往来するグローバル社会の弱点を突いて広がり、世界を一変させた。グローバリズムが環境にもたらすゆがみを訴え続けてきた著名なインドの環境活動家、バンダナ・シバさんが考えるコロナ危機の教訓とは。【中村紬葵】

 ――新型コロナのような新興感染症が頻繁に起こるようになりました。生物多様性が失われていることと関係がありますか?

 ◆生物多様性の破壊や森林破壊と、新たな感染症の発生には明らかな関係がある。森に侵入し、生き物の本来の生活を侵すことは新しい病を広げることになる。地球上の生命は40億年以上をかけて徐々に発展し、それとともに微生物、植物、動物など生きた有機体の多様性も発展させてきた。一方でこの50年以上、私たち人間は生物の生息地を破壊し、利益のために遺伝子操作など自然の法則にも手を加え、新しい病原体が現れた。合成化学物質や遺伝子組み換えによって産業的に生産された食べ物で食事の質が悪くなるにつれて、私たちは感染症に対して弱くなっている。

 ――それはどういうことですか。

 ◆生物多様性とは地球上の命そのものだ。微生物から植物、人類を含めた哺乳類まで、地球全体の多様性は、私たちの健康につながる。多様な土壌や植物が、肥沃(ひよく)な土地を生み出し、健康な食物をつくる。人間も生物多様性に支えられているということだ。

 ――私たちはコロナ禍から何を学ぶべきでしょうか。

 ◆これまでのパンデミック(感染症の世界的大流行)と新型コロナは全く違う。…

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