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和歌山市を拠点に活動する日鉄物流(本社・東京都)の卓球部「日鉄物流ブレイザーズ」が昨年12月、最高峰の「日本卓球リーグ」で初優勝を果たした。メンバーは日中、同社社員として働き、夜の限られた時間で練習に励んできた。「仕事と卓球の両立」を掲げる創部47年目の卓球部が快挙を成し遂げた。【山口智】
日本卓球リーグは実業団や大学が参加する日本最高峰のリーグ。団体戦は成績上位の4チームが年間総合優勝をかけて「ファイナル4」を戦う。ブレイザーズは12月12、13の両日、広島県で開かれたファイナル4に5年ぶりに出場、実業団の強豪を破って栄冠に輝いた。
卓球部は住金海運で1973年に誕生。高卒の卓球経験者が和歌山市に集まって活動が始まった。合併で何度も社名が変わりながらも卓球部は存続。次第に大卒有名選手を採用するようになり、日本卓球リーグ1部で戦い続けている。
現在の部員は5人。午前8時半から午後5時まで同社和歌山支店で働き、夜に約2時間練習している。今季は新型コロナウイルスの感染症対策として、練習時間を分散させ、少人数で「密」を避けながら技術を磨いた。一方で、精神力や体力を養うため、休日には滝修行や砂浜での走り込みにも取り組んだ。
副主将の松下海輝さん(27)は「普段から少ない練習時間を有効活用している。コロナで練習が制限されても影響は少なかった。初めての日本一は部員の自信につながった」と話す。
杉井孝至監督(52)は元選手で同支店の管理職でもある。「先輩たちが積み上げてきた土台があったおかげで悲願の日本一を成し遂げられた。他のタイトルでも日本一を目指す。選手たちには卓球と仕事の両方で活躍してほしい」と話している。
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