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影山貴彦のテレビ燦々

同志社女子大学メディア創造学科教授・影山貴彦さんがつづるテレビにまつわるコラムです。

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影山貴彦のテレビ燦々

「逃げ恥SP」が描いた孤独 社会と向き合い、「華」も失わず

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 <影山貴彦のテレビ燦々(さんさん)>

 2016年に放送され、社会現象となるほど大きな人気を博した連続ドラマ「逃げ恥」が帰ってきた。2日の「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル‼」(MBS系)だ。最高だった。多くの読者にこれからでもぜひ見ていただきたい傑作なので、詳細はあえて記さないでおく。契約結婚から生まれた恋を育み、本当に結ばれたみくり(新垣結衣)と平匡(ひらまさ)(星野源)の、その後の結婚生活が描かれた2時間半のスペシャル版だ。

 「ガンバレ人類!」というサブタイトルにピンときてはいたが、予想通りドラマ後半は、コロナ社会をリアルに描いていた。エンターテインメントの中にコロナを直接入れ込むことは、とても難しい。視聴者の中には、連続ドラマ当時のほのぼのとしたみくりと平匡をもっと味わいたかったと感じた人がいるかもしれない。だが「逃げ恥SP」はさすがだった。コロナに限らず、現在の社会が抱えている諸問題を正面から描いた。それでありな…

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