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あした元気になあれ

小国綾子記者の「元気」を追いかけるコラム。

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あした元気になあれ

「戦争の逆」に=小国綾子

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緊急事態宣言下の東京・銀座の週末の風景=宮間俊樹撮影
緊急事態宣言下の東京・銀座の週末の風景=宮間俊樹撮影

 新型コロナウイルス感染が広がり始めていた昨年春のこと。大阪で1人暮らしをする父親(83)の身を案じたら、当の本人は達観したように言った。「コロナは怖いといっても、空襲みたいに家の外に出た途端、死ぬわけやない。戦争よりずーっとましや」

 なるほど、空襲体験者はパンデミック(世界的大流行)と戦争を重ね合わせ、そんなふうに感じるものなのか。それ以来、「ウイルスとの闘い」「今は第三次世界大戦だ」などの言説を耳にするたび、父の言葉を思い出してしまう。

 そんな折、ドイツ・ベルリン在住の作家、多和田葉子さん(60)をインタビューした。

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